職員研修(OJT:利用者さんとの関わり方について②)を実施

利用者さんとの適切な距離感と
信頼関係について
Libreでは、職員の支援力向上を目的として、ホームページの投稿も活用しながらOJTを行っています。
今回は、「利用者さんの依存傾向を理解し、職員としての適切な距離感と信頼関係を築く支援」をテーマに、職員間で関わり方や対応方法を共有します。
利用者さんとの関係づくりで大切なこと
利用者さんとの関係づくりでは、安心感や信頼関係を築くことが大切です。
日々の声かけや見守り、気持ちに寄り添う関わりは、利用者さんが安心して通所したり、作業に取り組んだりするための土台になります。
一方で、職員との距離感が近くなりすぎると、特定の職員への相談や確認が集中したり、その職員がいない時に不安が強くなったりする場合があります。
依存行動の背景を理解する
依存行動は、一方的に否定するものではありません。
その背景には、利用者さん自身の不安や困り感がある場合があります。
例えば、
- 不安が強い
- 安心したい
- 自分で判断することが苦手
- 誰かに確認すると落ち着く
- 寂しさや自信のなさがある
といった気持ちが、行動として表れることがあります。
大切なのは、行動だけを見るのではなく、なぜその行動が出ているのかを考えることです。
また、依存は人に対するものだけではありません。
LINE・電話・スマートフォン・作業確認・不安確認・買い物・褒められることなど、日常生活や作業場面の中でさまざまな形で見られることがあります。
職員として注意したい関わり
利用者さんに寄り添いたい、喜んでもらいたい、安心してもらいたいという気持ちは、支援員としてとても大切な資質です。
その温かい気持ちは、日々の信頼関係づくりの土台になります。
個人的な関わりを一律に否定するものではありません。
ただし、関わり方によっては、利用者さんに「特別な関係」と受け取られ、特定の職員への依存や期待を高めてしまう場合があります。
大切なのは、温かさをなくすことではありません。
支援者としての距離感を保ちながら、安心できる関係をつくることです。
「内緒にしてほしい」と相談された場合
利用者さんから、「他の人には内緒にしてほしい」と相談される場合があります。
その気持ちを受け止めることは大切です。
しかし、支援上必要な内容を職員個人だけで抱えてしまうと、事業所として適切な対応ができず、結果的に利用者さん本人が困ってしまうことがあります。
そのため、相談を受けた際は、利用者さんの気持ちを否定せず、次のように伝えることを大切にします。
話してくれてありがとう。ただ、あなたが安心して過ごせるように、大切な内容は必要に応じて管理者やサービス管理責任者と一緒に確認します。みんなに広めるわけではなく、支援に必要な人と共有します。
利用者さんの気持ちを尊重しながらも、支援上必要な内容については職員個人で抱え込まず、必要な範囲で管理者やサービス管理責任者と共有し、事業所として対応していきます。
外出や外食などの希望があった場合
利用者さんから、外出や外食などの希望が出ることもあります。
その気持ちは、楽しみや社会参加につながる大切な希望として受け止めます。
ただし、職員個人との約束として進めるのではなく、事業所として安全面や支援上の必要性を確認しながら、レクリエーションや余暇活動などの形で実施できるかを検討します。
大切なのは、希望を否定することではなく、利用者さんが安心して楽しめる形をチームで考えることです。
職員として意識すること
職員としては、次の点を意識して関わります。
- 利用者さんの気持ちに寄り添う
- 依存行動の背景を理解する
- 職員としての適切な距離感を保つ
- 他の職員に共有されない相談を抱え込まない
- 「内緒にしてほしい」と言われた内容でも、支援上必要な場合は管理者やサービス管理責任者へ相談する
- 職員個人としての関係が強く見えすぎないようにする
- 支援記録に残しにくい関わりは慎重に考える
- 判断に迷う場合は、管理者やサービス管理責任者に相談する
チームで支えること
利用者さんを支えるのは、特定の職員だけではありません。
事業所全体で支えることが大切です。
職員ごとに対応が大きく違ったり、相談内容が一部の職員だけに留まったりすると、利用者さんが混乱したり、事業所としての対応が遅れてしまう場合があります。
そのため、職員間では次のことを大切にします。
- 必要な情報を共有する
- 対応方法をできるだけ統一する
- 個人で抱え込まない
- 支援として必要な関わりか確認する
- 公平性・安全性・チーム支援の視点で考える
- 記録に残せる関わりを基本にする
- 事業所全体で安心を支える
利用者さんが、特定の職員だけではなく、事業所全体を安心できる場所として感じられるように支援していきます。
目指す関わり方
目指すのは、「依存される職員」ではなく、「信頼される職員」です。
信頼される職員とは、何でも受け入れる職員ではありません。
利用者さんの気持ちを受け止めながらも、必要な距離感を保ち、安心や自立につながる支援ができる職員です。
今後もLibreでは、利用者さんが安心して作業や活動に取り組めるよう、職員間で情報を共有し、チームで支援していきます。
Libre(りーぶる)は、中富良野町にある就労継続支援B型事業所です。
富良野エリアで、利用者さん一人ひとりに合わせた作業活動や雑貨制作、在宅就労などの支援を行っています。
事業所の概要や利用については、Libre公式ホームページをご覧ください。



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